スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| スポンサードリンク | | - | - |
Entry: main  << >>
BOOK REVIEW:LOST CONTROL
(c) 2007 Die Gestalten Verlag, Berlin

Official H.P:www.die-gestalten.de (Die Gestalten Verlag )
Official H.P:www.die-gestalten.jp (dgv Japan)
Text by Takashi Kawada

コンテンポラリーアートの世界は今、空前のバブルを迎えようとしている。
その余波は次第にあるアーティストの手により、グラフィックデザインの世界に及びつつある。
2000年、ロンドンにてSteve Smithが設立したスタジオ「NEASDEN CONTROL CENTRE」。略称NCC。
2003年、処女作となる「NEASDEN CONTROL CENTRE」がDie Gestalten Verlag(www.die-gestalten.de,www.die-gestalten.jp)よりリリースされ、メディアに取り上げられた時には、入手困難となり大きな話題を呼んだのは記憶に新しい。

そして2007年秋、満を持してベルリンの出版社「ゲシュタルテン」(www.die-gestalten.de,www.die-gestalten.jp)から待望の新作「LOST CONTROL」リリースされた。

(c) 2007 Die Gestalten Verlag, Berlin


この自虐的なタイトル「LOST CONTROL」では
彼ら自身の心象風景である雑踏。孤絶。不安。束縛。快楽。光悦。悲哀。がストレートに伝わってくるようだ。
いや、こんな簡単に言葉で表現できるものだはないだろう。
彼らの伝えたいものは勧善懲悪、白か黒ではなく非常に曖昧な境界線なのだ。
その境界線に立つものだけが見える風景、おそらくあなたが子供の時に感じていただろう心象。
生きる原始のエネルギーが溢れている。


(c) 2007 Die Gestalten Verlag, Berlin


例えば、子供が描いたような落書き。ダイナミックなドローイングがあるかと思えば地球外生物を思わせるキャラクター。
彼の作品の至る所にこんなボーダレスな解釈が鏤められている。


(c) 2007 Die Gestalten Verlag, Berlin


また’70、’80年代のレトロなビジュアルをメインに展開されている彼らの作品。
もともと、彼らが描いた作品にレトロなビジュアルフィルムを載せた仕組まれた逆転発想作品であるように思えてくる。
それは逆転発想映画の様に、クライマックスをイントロにもってくるような感覚だ。
アート作品を眺めるというより、気になるフィルムを止めているような感覚にもなる。


(c) 2007 Die Gestalten Verlag, Berlin


また、エキシビジョン風景を作品として紹介しているのだが、これがまた面白い。
イラストを額縁に入れるといったよりは、会場全体の細かい箇所までが作品の領域になっており、どこまでが作品なのか境界線が解らなくなってしまう。
誤解を恐れず言及するのであれば「子供のいたずら」に近い印象だ。子供がキャンパスからはみ出して絵を描く感覚に近いだろう。

しかしそういう観点を持ってしまったら最後、この異世界へのボーダーを超え、あなたはNCCの出題する難問への挑戦者となってしまっている。
そして知らず知らずの内に彼らの魅力(寧ろ魔力かもしれないが)にすっかり嵌まっているのだ。

願わくば彼らから発信される世界に持ち込んだ新しいボキャブラリー作品群をエキシビションを通じて早く日本で見たいものだ。


(c) 2007 Die Gestalten Verlag, Berlin




>>back
| circuit | 16:36 | comments(0) | - |
スポンサーサイト
| スポンサードリンク | 16:36 | - | - |
Comment








Search

Entry

Archives

Category

Link

Feed

SPONSORED LINKS