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BOOK REVIEW:SUPERSONIC
(c) 2007 Die Gestalten Verlag, Berlin

Official H.P:www.die-gestalten.de (Die Gestalten Verlag )
Official H.P:www.die-gestalten.jp (Die Gestalten Verlag Japan)
Text by Subaru Matsukura

グラフィックがもっとも個性を問われる場所。
そして、もっともグラフィックが淘汰される場所。
CDジャケットというデザイン領域は、生存争いが熾烈であり、それが故にデザイナーが生み出すグラフィックが生き残りをかけて動物のように野性的な匂いを放ち、時に妖艶な輝きをみせる。

この"SUPERSONIC"(ドイツの出版社「ゲシュタルテン」(www.die-gestalten.de)からリリース)には、ここ数年で世にリリースされた良質なジャケットワークを集役した1冊だ。
毎日、私たちの想像を超える数のCDが世界中でリリースされ、それと同じ数だけのジャケットワークが世に出ている。その数えきれないジャケットワークの中から、抽出された珠玉のデザインが数百点収められている。


(c) 2007 Die Gestalten Verlag, Berlin


やはりいつの時代にもCDジャケットの役割は音源を視覚化することにある。
それは私がCDを買い始めた頃も、CDがまったく売れなくなった今でも変わらない役割だ。
というより、音楽好きの私の経験からして良い音源とジャケットは密な関係にある。
とても感覚的な表現だが良い音源にさらなる深みを与えるのは、その楽曲の歌詞であり、ライナーノーツであり、音楽を聴いている私たち自身の体験であり、ジャケットワークの世界観だと思うのだ。
それらが音楽に様々な側面を持たせ、手に取るような感覚までに音楽を「立体化」させていく。
その「立体化」の過程において、ジャケットワークも重要な側面を果たしている。
そのCDに収められている楽曲が、どのベクトルで作成されたものなのかを1枚のヴィジュアルで伝えなければならないうえ、そのアーティストを知らない人々を振り向かせるだけの高いセンスとインパクトを求められるのだから。


(c) 2007 Die Gestalten Verlag, Berlin


良質な作品がひしめく"SUPERSONIC"では、まずロンドンを拠点にデザインオフィスをかまえる"BIG ACTIVE"(http://www.bigactive.com/)の作品群が紹介されている。
ここ数年では彼らが手がけた"KEANE"の一連のジャケットワークが、私の記憶に強く残っている。とてもインパクトがあるヴィジュアルな上に、シンボリックでアイコン的存在感を放つ優れたデザインワークである。それ以外にも本誌では、世界中で活躍する優秀なクリエイターの興味深いインタビューが掲載されている。


(c) 2007 Die Gestalten Verlag, Berlin


何百点ものCDジャケットを眺めていると、そのデザインワークの細やかさ、時には大胆さ、ユニークさに魅入ってしまう。普段、主役は音源であるが、改めてジャケットワークを見たときに音源が必要としているデザインの役割を再考させられる。


(c) 2007 Die Gestalten Verlag, Berlin


特に誰もがラップトップ1台で容易にデザインが出来る時代に音楽はコピー&ペーストで世界中にばらまかれ、CDのセールスが低迷している。
そんな中、CDジャケットの持つ意味が、また一つ深みを増してきているようである。激動する音楽業界でジャケットが担う役割も広がりつつある。そんな激動期の素晴らしいCDジャケットワークを是非、ご覧頂きたい。


(c) 2007 Die Gestalten Verlag, Berlin


SUPERSONIC
Visuals for Music
Editor: R.Klanten, H.Hellige
Pages: 336
Size: 24 x 28 cm
Feature: full colour hardcover
Price: € 44,00
Release: June 2007

[ゲシュタルテン公式サイト]
http://www.die-gestalten.de/
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